エンジニアってどんな仕事?向いている人や小学生の今からできることも紹介!
「この機械はどうやって動いているのだろう?」「このゲームはどのように作られているのだろう?」といったように、ものの仕組みや作り方が気になる好奇心の強い子どもは、「将来ものづくりをしたい!」と夢見ているかもしれませんね。
エンジニアとは簡単に言えば、ものづくりに携わる人のこと。
この記事では、エンジニアという仕事の概要や向いている人の特徴、小学生が今からできることなどについてまとめました。
子どもが「エンジニアになりたい」と思っているのであれば、ぜひ参考にしてみてください。
エンジニアってどんな仕事?
エンジニアとは、機械や電気などの工学に関する専門知識や技術を持った技術者を指します。わかりやすく言えば、「ものづくりを行う人」。
エンジニアはさまざまな専門分野で必要な人材であり、多くのエンジニアが存在しています。
たとえば、機械や自動車が動く仕組みを作る機械系エンジニアや、電子回路の設計・開発などを手掛ける電気電子系エンジニア、燃料や薬品などの開発・検証を行う化学系エンジニアなど。
各分野でエンジニアが活躍し、社会のものづくりを支えているのです。
ただし近年では、エンジニアといえば、インターネットに関する知識や技術を持った「ITエンジニア」を指すことが主流となっているようです。
ITエンジニアは、
- システムエンジニアやプログラマー、WEBエンジニアなど、IT製品やITシステムの設計や開発を担当する「開発系エンジニア」
- ネットワークエンジニア、データベースエンジニア、セキュリティエンジニア、クラウドエンジニアなど、ITインフラの構築や運用をする「インフラ系エンジニア」
- セールスエンジニアやテクニカルサポートエンジニア、データサイエンティストなど、ユーザーやクライアントのサポートを行う「IT関連職」
と、大きく3つにわけられます。
エンジニアは「機械作りをする人」も「ITシステムを作る人」も含め、すべての技術者を指す言葉だと覚えておきましょう。
日本でエンジニアの仕事をしている人数は?
データによると、国内で活躍するエンジニアの人口は、2022年で132万人です。
ただし、これはITエンジニアの人数なので、機械や電気、化学などほかのエンジニアも含めると、さらに多くなるでしょう。
ITエンジニアについては、AIの発展やデジタル化によってITの普及が急速に進んでいることから、今後さらに増えていくことが予想されます。
参照元:ヒューマンリソシア公式
エンジニアになるには?
ここでは、エンジニアになる方法についてまとめました。
機械や電気工学、IT問わず、エンジニアになる方法はおおまかに2通りあります。
大学や専門学校で学ぶ
多くのエンジニアは大学や専門学校で関連する技術や知識を学び、その業界に入るルートが一般的です。
ITエンジニアを目指す場合は、情報工学やコンピューターサイエンス、システム工学などの学部や学科がある学校を選びましょう。
学生時代にインターンシップやプロジェクトを経験できる点が特徴で、実践的な体験を通して高い技術を習得できます。卒業後はIT会社などに入社し、ITエンジニアとして働きます。
学校で学ぶルートは、基本的な理論と技術を幅広く学べる点が大きなメリット。大手企業に入社するための有益な情報も得られます。
機械や電子工学、電気工学などのエンジニアを目指しているのなら、機械工学科や電気電子科がある大学や専門学校で学び、エンジニアとして働ける会社に入社します。
講師によるサポートを受けられたり、仲間と一緒に学べたりと、モチベーションを高く持って効率的に学習を進められるでしょう。
学校や専門学校でエンジニアになるためのスキルを学んでおけば、新卒で入社することはもちろん、異業種からの転職活動にも有利に働きます。
独学で勉強して企業に入社する
ITエンジニアになるために必要なスキルの学習は、独学でも可能です。書籍やオンライン、開発ツールなどを利用してプログラム言語を学びます。
独学でエンジニアを目指すルートは、自分のペースで学習できるうえ、スキル取得にかかる費用もかかりません。ただし、独学では自分ですべてを管理しなければならないため、高い自己管理能力が求められます。
機械系エンジニアや電気電子エンジニアの場合、未経験者でも積極的に採用している会社もあります。そういった会社では、研修を経て実践を積みながらエンジニアとして成長していけるでしょう。
しかし、専門性の高い知識が必要であることから、キャリアアップには少し時間がかかるかもしれません。
こんなあなたはエンジニアに向いているかも!
ここでは、エンジニアに向いている特徴についてまとめました。
もし子どもに当てはまる特徴があれば、積極的に伸ばしてあげてくださいね。
コツコツと仕事に取り組める
地道にコツコツと仕事に取り組める人は、エンジニアに向いています。
分野問わず、プロジェクトは数ヶ月かかる場合があり、かなりの長丁場。日々の積み重ねによって、クライアントの要求に応えられるものを完成させていきます。
プロジェクトの途中で、困難にぶつかることもあるでしょう。しかし、途中で投げ出すことなく、コツコツと確実に作業を進められる姿勢が大切。地道に取り組むことが好きな人に向いている職業です。
細かい作業が好き
エンジニアは、細かい作業が好きな人にも向いている職業です。
機械や電気電子エンジニアは、コンデンサやダイオードといった小さな電子部品を取り扱います。自分の手で組み合わせて回路を作り、正常に動くかを確認するなど細かい作業が多くあるので、そのような作業が苦にならない人におすすめだと言えるでしょう。
チームワークを大切にできる
プロジェクトは、多くの人が関わり合いながら進められます。
エンジニアは、ひとりで設計・開発を行うわけではありません。チームでの協力が必要不可欠です。打ち合わせや調整などを行うケースも多く、プロジェクトのメンバーと連携して進めていく必要があります。
それゆえ、コミュニケーション能力があり、チームワークを大切にできる人はエンジニアに向いていると言えます。
知的好奇心が強い
知的好奇心が強い人も、エンジニアに向いているでしょう。
エンジニアとして仕事をするうえで、IT分野はもちろん、機械系や電気電子分野でも技術や知識を常にアップデートしなければいけません。
また、仕事に就いた後でも、分からないことを調べたり、業務で学んだりすることはたくさんあります。エンジニアとして活躍するには、積極的に新しい技術やトレンドを取り入れていくことが望ましいため、知的好奇心が強い人はエンジニアとしての素質があると考えられます。
エンジニアになるために今からできること
ここでは、小学生がエンジニアになるために今からできることをまとめました。
子どもがエンジニアを目指しているなら、今からできることに少しずつ取り組んでいきましょう。
算数や理科に興味を持って学ぶ
エンジニアになるためには、算数や理科の基礎を身につけておくことが大切です。
なぜなら、エンジニアの仕事の基本ともいえるプログラミングと数学は、どちらも論理的思考力が必要だからです。
「なぜこうなるのか?なぜこのような結果になるのか?」と論理的に考えながら、算数や理科の学習に取り組むとよいでしょう。
算数パズルや理科の実験などに楽しみながら取り組むと、自然に力がついていきますよ。
小学生の算数について詳しく知っておきましょう。以下の記事を参考にしてください。
小学生の算数の学習の狙いとは?つまづくポイントと対策を学年別にご紹介!
理科に関しては、自由研究で楽しく学ぶのもおすすめです!
永久保存版!【小学生の自由研究特集】進め方にまとめ方、各年別お勧めテーマも紹介!
プログラミングの基礎を学ぶ
とくにITエンジニアを目指している場合は、プログラミングの基礎を学ぶのがおすすめです。Scratchやembotなど、子ども向けのプログラミング学習ツールを使って、楽しみながら取り組んでいきましょう。
ロボットをプログラミングで動かしたり、簡単なゲームを作ったりすることで、論理的思考や問題解決能力を育めます。
また、子ども向けのプログラミングのワークショップや教室に参加するのもよいでしょう。講師のサポートを受けながら学べるため、分からないことがあればすぐに質問できる点がメリット。友だちと一緒に取り組むことで、モチベーションの維持にも繋がります。
プログラミングスクールはオンラインで学べるものもあります。以下の記事を参考にしてください。
プログラミングだけじゃない!体験から子どもたちの自立を促すオンラインプログラミングスクール「みらいいアカデミア」
子どもにおすすめのプログラミング教材は、以下の記事が参考になりますよ。
子どもにおすすめのプログラミング教材6選!特徴や選び方もチェック
小学生向けおすすめプログラミング教材を年代別に紹介!家庭で学べる!
どのようにプログラミングを習わせたらよいのか迷っている場合はこちら!
【小学生プログラミング】ロボットかゲームか?塾かオンラインか?
興味があるものを作ってみる
自分が興味を持ったものを、「どのように作ったらよいのだろう?」と考えながら作ってみましょう。
たとえば、工作が好きなら簡単な機械仕掛けのおもちゃを作ってみたり、ロボットキットでロボットを作ってみたり。どのような仕組みになっているのか、どのような回路を経て動くのかをじっくり観察してみてください。
興味があるものを作ることで、ものづくりの楽しさを学ぶことが可能です。
とくに、機械工学や電子電気エンジニアになりたい子どもは積極的に取り組んでみるとよいでしょう。
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